バブル崩壊直後の2018年1月からドルコスト平均法でビットコインを買っていたら?

投資

以前の記事で、鎌倉見物さんの

89年バブル崩壊直後からの積立で大幅利益『ドルコスト平均法』

89年バブル崩壊直後からの積立で大幅利益『ドルコスト平均法』 | ゆるふわ投資家『鎌倉見物』の米国株投資
今年に2018年に入ってダウ平均や日経平均が大幅に下落しています。 今年は積立NISAが始まった年です。この機会に積立NISAやiDeCo(イデコ)を始めた方もいらっしゃるかもしれません。始めたとたんに暴落。本当にそのまま続けていいのかな。そのような不安に駆られている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、全く不安を感...

という記事を紹介させていただきました。バブルの頂点からドルコスト平均法で日経平均を積立を開始したら現在まで利益は出ているのか、という記事です。結果は日経平均株価自体はバブルに及ばないのに、積立は大幅な利益になっています。

ビットコインも2017年末のバブル崩壊後に積立をしていたら面白い結果になっているのでは?と考え検証してみました。

日経平均のバブル崩壊後のチャートと少し似ているので、若干結果が見えてる気もしますがやってみます。

2017年末からのビットコインチャート

ビットコインチャート bitflyer 日足

今回はビットフライヤーの現物チャートを持ってきました。

2017年末にピークの220万円をつけ、その後バブルがはじけ暴落、2019年2月頃まで下降トレンドです。そこから徐々に価格はあがっていますが、現在価格は97万円で最高値の半分にも達していません。

このチャートを見るとバブル崩壊直後に仮想通貨を買った人は全滅に見えます。

検証は以下の条件で行います。

  • 2018年1月から積立開始
  • 毎月1日に5万円でビットコインを購入(ドルコスト平均法)
  • 価格はbitflyerの現物価格の毎月1日の終値

3パターンの積立検証

2018年1月〜2019年1月まで積立を続けた場合

ビットコイン価格が底値をついた2019年1月までの時点まで積み立てた場合を見てみます。

2019年1月31日時点で、投資額65万円が評価額32万円となり、利益は-33万円です。損益率は-51%です。

思いっきり損してますね。投資額の半分になってしまっています。この状況で積立を継続するのは難しいでしょう。

積立により平均取得価額も下がっていきますが、ビットコイン価格も下がり続けています。

このようにドルコスト平均法でも価格が下がり続ける状況では損します

分散して買うことで平均取得価額を下げていっていますが、それでも価格が下がる限り利益は出ません。

極めつけは2018年11月からの下落です。利益が-10万円から一気に-30万となっています。

この状況で積立を続けるのはかなりきつそうです。このままビットコインの価格が下がり続ければ半分どころか0になる可能性だってあります

2018年1月〜2019年10月まで積立を続けた場合

2019年1月からそれでも積立を続けた場合どうなったかです。

2019年5月にビットコインが65万円を超えた段階でリターンはプラスになり、その後もプラス域で推移しています。

2019年6月には90万円の投資に対し評価額は190万円となり、その時点で利益は+100万円です。投資額の2倍以上です。

最終的に2019年11月10日時点では投資額115万円が評価額153万円となり、利益は+38万円です。損益率は+33%です。

平均取得価額の推移を見ていくと、2019年4月ごろまで、ビットコイン価格に引っ張られ順調に下がっていっています。その後平均取得価額をビットコイン価格が上回ったあとも、それほど急激な上昇はせず緩やかな上昇となっています。

ドルコスト平均法の価格が低いときにたくさん買い、高いときは少ししか買わないという特徴により、平均取得価額が上がりにくくなっています。

したがって今回の検証の結論は、2018年1月から現在までドルコスト平均法で投資していたら+33%の利益が出ていた、ということになります。

日経平均と同様の結果です。商品価格は積立開始時と比較し低いですが、平均取得価額が下げられるため5月からの価格の上昇で一気に利益が出ています。

2018年11月に一括で投資していた場合

最後に、ドルコスト平均法または積立投資を行わなかった場合のシミュレーションを見てみましょう。

上のケースで最終的に115万円を投資しているので、最初に115万円一括でビットコインを買い、そのまま放置した場合です。

手元にまとまったお金があり、チマチマ分散などせずに、一括で買おうという選択です。

「早く波に乗らないとビットコインがすぐに1千万円になってしまう!」と考えた場合にやってしまいそうです。

もちろん現在価格が2018年1月より低いので損です。

2019年11月10日時点で投資額115万円が評価額67万円となり、-48万円の利益です。損益率は-42%です。

トータルリターンのグラフもビットコインチャートと同じ形のグラフになります。

平均取得価額も2018年1月1日の終値1,635,320円から変わることはないので、ビットコイン価格が164万円より上か下かで決まります

一度にまとめて購入してしまうと高値掴みになる危険性が高いというのがよく分かります。

1つ断っておかなければならないのは、これがもし2017年1月、ビットコイン価格が10万円のときからの検証であったら、最初に一括で買うのが最も利益が高くなります

その後ビットコインの価格が10万円以下になったことはないので、分散して購入してしまうと平均取得価額が10万円より高くなってしまいます

もし底値が読めるならドルコスト平均法は逆に不利になります。

ドルコスト平均法の特徴

今回のシミュレーションでいくつかドルコスト平均法の特徴が見えてきました。

暴落を利益に変えられる

今回の検証でドルコスト平均法の勝因は2018年11月からの暴落です。暴落で価格が下がっているときに積立を続けることで、平均取得価額を下げています。

ドルコスト平均法は定額で購入する方法なので、商品の価格が下がるほど大量に買うことになります。2018年11月〜2019年3月に大量のビットコインを仕込むことができています。

5万円で買えるビットコインの数量

1BTC = 164万円のとき(2018年1月)

  0.03 BTC

1BTC = 38万円のとき(2019年2月)

  0.13 BTC

そうなると、暴落も味方ですね。

ゆくゆくは価格が上がらないと駄目ですが、暴落が利益を得るための材料になっています。

損を出しているときに積立を続けなければ利益は得られない

暴落が利益になるというのは、逆にいうと暴落時でも積立を続けなければならないということです。

2019年1月のような状態で、同じ額の積立を続けるのは簡単ではありません。

このときはビットコインがこのまま無価値になるのでは、という声も上がっていました。もしそうなれば今までの投資はお金をドブに捨ててるも同然です。

将来、必ずビットコインの価値はあがる!という強い信念がなければ積立を続けることは難しいでしょう。

最終的には価格が上がらないと利益はでない

2018年1月〜2019年1月まで積立を続けた場合で分かるとおり、価格が下がっていくときには損は膨らみ続けます。

分散させて購入し、平均取得価額を下げていますがそれでも価格が下がり続ける限りは損失は増えていきます。

利益がでたのは、最終的に価格が上がってからです。価格が上がることなく低迷を続ければドルコスト平均法でも利益を出すことは不可能です。

1つ重要なのは、積立開始時の価格を上回らなくても利益が出るということです。

チャートの形を見ると、2018年1月からのビットコインチャートはきれいな右肩上がりではないし、積立期間の中で2019年11月の価格は高いほうではありません。

暴落時も積立を続けたことにより平均取得価額は2019年5月に65万円まで下がっています。価格が65万円を超えれば利益が発生する、という状態を作り出したのです。しかし、それでも65万円を超えなければ利益にはなりません。

一括購入が有利なのはチャートの底が読める場合だけ

今回の検証でドルコスト平均法がリスクが抑えられるのが本当だと分かります。

一括で購入した場合と比較し、平均取得額が下げられました。

括で購入してメリットがあるのはチャートの底が読める場合です。

もし今が底だとわかっていて、この先価格が上がり続ける場合に分散して購入してしまうと平均取得価額が上がってしまいます。

最初に一気に投資したほうがいいです。

したがってドルコスト平均法は、グロース株への投資や、FXなどの短期売買には向かないでしょう。

しかし価格が上がったり下がったりする場合、下がり続ける場合にはドルコスト平均法の方が有利です。

多くの人は先のことが読めないため、ドルコスト平均法による積立投資は万人にできる投資法です。

株のインデックス投資でも同じ局面はあり得る

今回はビットコインというボラティリティの高い商品で検証しました。

2018年1月から2年弱の検証ですが、この間にビットコインは最高値220万円、最安値36万円で83%も変動しています。

ビットコインのように短期間で価格が下がる事態は株でも十分ありえます。

2008年のリーマンショックではSP500は約1年で半値になっています。

積立中に暴落により価格が半分になれば自分の資産も半減です。1000万円積み立てていれば500万円に、1億積み立てていれば5000万円になってしまいます。

それでも積立を続けるには、強い精神力が必要です

ビットコインへの長期投資もあり?

今回の検証を受けて、ビットコインへの長期投資もありではないかと考えるようになりました。

ドルコスト平均法は長期的に価格があがるものならば、有効な投資法です。

今後、仮想通貨が価値をもっていくと考えるならばアリだと思います。他のコインの将来性は不明ですが、ビットコインは仮想通貨の王様です。

他のコインに比べ伸び率はあまり高くないかもしれませんが、今後も価値が上がり続ける可能性は十分にあります。

さらに、ビットコインはボラティリティが非常に大きいです。ドルコスト平均法による積立投資はボラティリティが高い商品に強いです。

リスク(値幅)を利益に変えることができるのです。

小遣い程度の小額を積み立てておけば、数年後に面白い結果になってるかもしれないですね。

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